着るだけで災害時に役に立つ防災Tシャツを作りました。
- 2018.09.30
- 製品開発プロジェクト
きっかけは大阪府北部地震
2018年(平成30年)6月18日7時58分ごろ、日本の大阪府北部を震源として地震が発生しました。
大阪市内の電車が止まり市内ではあちこちでパニック状態。
今は職場が浪速区にあるので、いったん家に帰り御堂筋線を自転車で走ってるときに、気になったのは多くの外国人観光客。電車はとまり、なにをどうすればいいのか途方にくれた人たちが道路や公園に溢れかえっていました。観光で訪れた外国で被災、そして交通機関と連絡手段が使えない状況、自分に置き換えてみれば、その不安と混乱の大きさを強く感じます。
私は防災に関わる仕事もしているので、それなりの知識と備えはしています。していますが、それで誰かを救えるわけではないです。
しかし、あの時に避難の方法を外国人の人を見つけては教えることなどできませんでした。外国人の方だけでなく、そこらへんを歩いている日本人の方にたいしてもそうです。
私は無力でした。
そのあとに豪雨と台風がやってきました。今年はあらゆる災害が起きた年でした。
災害時に何もできませんでした
災害は再びやってきますし、関西は南海トラフ地震が近いうちに起こると言われています。
これらの震災を経験して何かできることはないか、特に外国人の方はこんな時にどうしてあげればよいのでしょうか。
その答えは有事の時には遅いのです。普段からコミュニケーションをとって、有事の時は知り合いの知り合い。同じ国の人がいるからお話しできたなど、横のつながりを平時から作っておく必要があります。それはとても根気のいることであり、また人は流動的なので、一度構築したからと言って終わりではありません。
そんなおもいから大阪市内で日本語を学んでいる外国語学校の方に日本で震災を経験を聞くことをしたり
折り鶴を折りながら地元や観光客の方などと話をしてコミュニケーションの機会をこしらえたり
など、外国の方にも情報が伝わるようにコミュニティのきっかけづくりをはじめました。
時間がかかることと今すぐできること
しかし、このやり方では時間がかかりすぎます。そこで今すぐにでもできることも同時に考えました。それがこのTシャツです。発災時に必要な情報を日本語と英語で書いており、発災時にこのTシャツを着てれば、歩く防災知識として周囲にいる人に読んでもらえます。
普段から身につけるものに、
普段使いでも着れるようなデザインで、
災害への備えを呼びかける、
英訳も載っている、
そんなTシャツを作りました。
これで、救われる命があるかもしれません。ないかもしれません。
でも、なにもしないまま見過ごすことはもういやなので、作りました。
そしてこの案を同じ会社のイナダアキラに相談し、同じ案を考えていてんということで、プロジェクトチームを結成することになりました。
たくさんの人に関わっていただきできました。
イナダアキラ
イラスト担当をつむぐのイラストでおなじみのオラクルさんに
デザインを大阪でアートディレクター・グラフィックデザイナーとして活躍するToshiyuki Maedaさんに
英訳をIkumi Nishikawaさんに
Tシャツ制作はタイで活躍しているCaplarityさんにお願いしました。
販売相談をKさん
と、奈良人さんに
文章リライトをCTRLさん
というVALUで知り合った人たちに相談したらみなさん一つ返事で了解をいただきました。そして、図案ができました。それがこれです。
今年は災害が多かったことで、商品代金の一部を被災地に寄付することも盛り込みタイのCaplarityさんに発注しました。
そしてこのプロジェクト自体を応援してもらおうと20名先行販売をポルカで行いました。
サイズはLサイズのみですが、ポルカで20枚完売しましたので、次はこのつむぐで販売する予定です。興味のある方、これから要チェックです!今話題のきびなごケンピも2袋位までなら同梱できますので是非ご注文くださいませ。
通販サイトへは近日アップできると思います。よろしくお願いたします。
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