黄色が3に白が1のとうもろこし

スーパーの野菜売り場のトウモロコシって、「スイートコーン」としか書いてない場合が多いですが、「スイートコーン」というのは「バニラアイス」くらいの大まかな表現で、ハーゲンダッツなのか、MOWなのか、ブルーシールでは同じバニラアイスでも味が違いますよねって話です。

先週までBonnieToneのお任せ野菜に入っていたトウモロコシはゴールドラッシュでした。でも今週からは「甘々娘」に変わりました。この変化は見た目でもわかりやすいので記事にしたくなり書きました。もし興味がありましたら最後までお読みください。

しかし、「かんかんむすめ」ってネーミングがセンスありますよね(笑)きっとというか絶対1949年(昭和24年)の映画「銀座カンカン娘」の影響だと思います。

「トウモロコシ」とは飼料用やポップコーンなどの品種でなく、スイートコーンのことを指します。「スイートコーン」は黄色の粒の「ゴールデンコーン」と白色の粒の「シルバーコーン」と黄色と白色の粒が混じった「バイカラーコーン」の3種類に分けられます。

先週の「ゴールドラッシュ」は「ゴールデンコーン」今週のセットに入っていた「甘々娘」は黄色と白色の粒が混じった「バイカラーコーン」です。

黄色と白の比率は3:1。高校の授業で実際に数えた人もいると思いますが、かならず3:1になります。これはメンデルの優勢の法則で証明できます。勘が鋭い方はお気づきかと思いますが、3:1に種に特徴がでるのでこの「甘々娘」は雑種です。何かの品種と、何かの品種を掛け合わせてできたのが「甘々娘」の種。そしてその種を植えて「甘々娘」同士が交配したら、優勢の法則により3:1で特徴が出ます。雑種という言い方があんまりよい聞こえではないのですが、ようは一代限りこの特徴が出るということです。なので「甘々娘」の種を取って来年植えて交配させてもできる実の黄色と白の比率は3:1にはなりません。それに親の良い点をしっかり受け継いげるのも雑種の特徴です。「甘さ」「皮の薄さ」「糖度の落ちにくさ」「栽培のしやすさ」など良い特徴を受け継ぐことで、農家さんも消費者も満足するとうもろこしをつくることがあります。それが一代限りの雑種なら、生産者はその種を高くても買うでしょう。農業の世界ではこの雑種を「F1」と言います。「F1」についてはまたいつか記事を書きたいと思います。

とうもろしの品種の話題で、高校の生物が出てきました。高校の生物で習ったことも社会に出て役に立つのです(笑)でもなんかようわからんわという方は、心配しなくてもいいです。お任せ野菜セットに入るとうもろこしを召し上がってください。BonnieToneさんがその時に最もおいしいとうもろこしを入れてくれはりますよ。

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